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医療
  • 治療した歯に物が挟まる!二次虫歯の危険なサイン

    医療

    過去に虫歯治療を受け、銀歯やセラミックの詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)が入っている歯。その治療したはずの歯と、隣の歯とのあいだに、最近よく物が挟まるようになった。もし、そんな症状に心当たりがあるなら、それは非常に危険なサインかもしれません。その現象は、詰め物の下で新たな虫歯、「二次カリエス(二次虫歯)」が発生・進行していることを示唆している可能性があるのです。なぜ、一度治療した歯に物が挟まりやすくなるのでしょうか。その原因は、詰め物や被せ物と、自分自身の歯とのあいだに生じる「不適合」にあります。治療した直後はぴったりと合っていた人工物も、長年の使用や、噛みしめの力によって、少しずつ劣化したり、摩耗したりします。また、歯に人工物を接着しているセメントも、唾液によって徐々に溶け出し、微細な隙間ができてきます。この隙間が、食べ物が引っかかる原因となるのです。そして、この隙間から虫歯菌が侵入し、詰め物の下で静かに歯を溶かし始めます。これが二次虫歯です。二次虫歯が進行して、詰め物の下の歯質が失われると、詰め物自体が少し沈み込んだり、位置がずれたりして、隣の歯との接触が緩くなります。この接触の緩みが、「物が挟まる」という症状をさらに悪化させるのです。つまり、「治療した歯に物が挟まるようになった」という症状は、すでに二次虫歯がある程度進行し、歯の構造に変化を及ぼし始めていることを意味している可能性が高いのです。二次虫歯の恐ろしい点は、詰め物の下で進行するため、外からは見えず、痛みなどの自覚症状も出にくいことです。本人が「最近よく物が挟まるな」と感じているだけの段階では、レントゲンを撮ってみると、中で大きな虫歯になっているケースが少なくありません。このサインを放置すれば、虫歯は神経にまで達し、再治療ではさらに大きく歯を削らなければならず、最悪の場合は抜歯に至ることもあります。治療済みの歯は、決して永久的なものではありません。むしろ、二次虫歯のリスクを常に抱えた「要注意箇所」なのです。治療した歯に物が挟まるようになったら、それは迷わず歯科医院を受診すべき、緊急のサインだと心得ましょう。