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旅行用の歯ブラシ、使い捨てにするべき?
旅行や出張の準備をする際、洗面用具の中に必ず入るのが歯ブラシです。この時、多くの人が悩むのが、「普段使っている歯ブラシを持っていくか、それとも、この機会に新しいものをおろすか、あるいは、使い捨ての安い歯ブラシを持っていくか」という選択です。旅先でのオーラルケアをどう考えるかによって、その答えは変わってきます。まず、衛生面と手軽さを最優先するなら、「使い捨て」あるいは「旅行を機に新品に交換し、帰宅後に捨てる」という選択がベストです。旅行中は、歯ブラシを濡れたままビニール袋やケースに入れて持ち運ぶことが多く、非常に不衛生な状態になりがちです。湿った環境は、雑菌が繁殖する絶好の機会となります。そんな歯ブラシを自宅に持ち帰り、また使い続けるのは、口の中に細菌を運んでいるようなものです。特に、海外旅行など、普段とは異なる環境で、衛生状態が不確かな水で歯を磨く可能性がある場合は、帰国後にその歯ブラシを使い続けるのは避けた方が賢明です。旅行の期間だけと割り切り、安価な歯ブラシや、ホテルのアメニティなどを利用し、帰宅と同時に処分するのが、最も衛生的で簡単な管理方法と言えるでしょう。一方、「旅先でも、普段通りの質の高いケアをしたい」と考える方もいるでしょう。使い慣れない歯ブラシでは、しっかり磨けた気がしない、という方は、普段から愛用している歯ブラシを持っていくのが良いでしょう。その際は、衛生管理に少し工夫が必要です。使用後は、できるだけ歯ブラシを乾燥させることを心がけます。ティッシュペーパーなどで水気をよく拭き取り、通気性の良いメッシュ素材のケースなどに入れるのがお勧めです。密閉性の高いプラスチックケースに入れる場合は、中に乾燥剤を一緒に入れておくのも一つの手です。そして、帰宅後は、その歯ブラシをすぐに洗浄・乾燥させ、普段の保管場所に戻します。ただし、旅行が、ちょうど普段の歯ブラシの交換時期(約一ヶ月)と重なるのであれば、これが絶好の交換タイミングとなります。旅行の初日に新しい歯ブラシをおろし、旅行中はその歯ブラシを使い、帰宅したら、それをそのまま普段使いの歯ブラシとして継続する。この方法なら、無駄もなく、常に新しい歯ブラシでケアを始めることができます。旅のスタイルと、オーラルケアへの意識に合わせて、自分にとって最適な方法を選択しましょう。