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意外と知らない!歯ブラシの正しい保管方法と衛生管理
せっかく新しい歯ブラシに交換しても、その後の保管方法が間違っていれば、あっという間に雑菌の温床となってしまいます。歯ブラシの性能を長持ちさせ、衛生的に使い続けるためには、使用後の「正しい保管・管理」が非常に重要です。多くの人がやりがちな、しかし実はNGな保管方法と、今日からできる正しいケアについて、改めて確認してみましょう。まず、歯磨きが終わった後の歯ブラシの洗浄です。使用後は、流水下で、指の腹を使って毛束の根元まで、食べ物のカスや歯磨き粉をしっかりと洗い流します。この時、隣の歯ブラシと接触しないように注意しましょう。洗浄後は、水気をよく切ることが重要です。歯ブラシを数回振って、できるだけ水分を飛ばしてください。そして、ここからが保管のポイントです。最も重要なのは、「乾燥」と「通気性」です。細菌は、湿度の高い環境を好んで繁殖します。したがって、歯ブラシは、できるだけ風通しの良い場所で、毛先を上にして保管するのが理想です。多くの家庭で使われているような、一本ずつ立てられるタイプの歯ブラシスタンドは、この条件を満たしています。ここで避けたいのが、複数の歯ブラシを一本のコップにまとめて立てる方法です。これでは、歯ブラシ同士の毛先が接触し、家族間での細菌の交換(クロスコンタミネーション)が起こる可能性があります。また、コップの底に水が溜まり、不衛生になりがちです。携帯用の歯ブラシキャップも、注意が必要です。移動中など、一時的に使用するのは問題ありませんが、自宅で常にキャップをつけたまま保管するのは、内部が蒸れてしまい、細菌繁殖の原因となるため、お勧めできません。保管場所としては、湿気がこもりやすいユニットバスの中よりも、洗面所の窓際など、より乾燥しやすい場所を選ぶのがベターです。さらに、衛生管理を徹底したい場合は、週に一度程度、コップ一杯の水に小さじ一杯程度の食塩を入れて作った食塩水に、歯ブラシのヘッドを一晩浸けておくという方法もあります。食塩の浸透圧で、細菌の除菌効果が期待できます。また、市販の歯ブラシ除菌器を利用するのも良いでしょう。正しい保管と衛生管理を心がけることで、あなたの歯ブラシは、交換時期まで、その性能をクリーンに保ち続けてくれるはずです。