先生におすすめ!歯医者でお小遣い稼ぎに最適なWebサービスいろいろまとめ1つ

2025年8月
  • その黒ずみは虫歯?着色?プロが見分けるポイント

    医療

    歯の根元に現れた、痛みのない黒い変色。これが、治療が必要な「虫歯」なのか、それとも単なる「着色(ステイン)」なのか、自分自身で見分けるのは非常に困難です。しかし、歯科医師は、いくつかの専門的なポイントから、その正体を正確に見極めていきます。その診断プロセスを知ることは、なぜ早期の受診が重要なのかを理解する上で役立ちます。まず、歯科医師が行うのは、ライトを使った入念な「視診」と、器具を使った「触診」です。黒ずみの原因が「着色」である場合、その変色は歯の表面に乗っているだけです。コーヒーやお茶、タバコのヤニなどが付着したもので、歯科用の器具でこすれば、ある程度は除去できます。また、表面は硬く、滑らかであることがほとんどです。一方、原因が「虫歯」である場合、その黒ずみは、歯の構造そのものが破壊されている状態を示しています。虫歯菌の酸によって歯が溶かされ、その部分が柔らかくなっていたり、微小な「穴」や「溝」ができていたりします。歯科医師が「探針(エキスプローラー)」と呼ばれる鋭利な器具でその部分を触れると、ネバっとした感触があったり、器具の先端が引っかかったりします。この「軟らかさ」と「物理的な欠損」の有無が、虫歯と着色を鑑別する上で最も重要なポイントとなります。しかし、ごく初期の虫歯は、まだ明確な穴になっておらず、表面が少し荒れて着色しやすくなっているだけの段階もあります。この段階では、視診・触診だけでの判断は困難です。そこで、より確実な診断のために「レントゲン検査」が行われます。レントゲンを撮影すると、歯の内部の状態を見ることができます。もし、黒ずみの下の象牙質にまで虫歯が進行していれば、その部分は黒い影として写し出されます。外見上は小さな黒い点にしか見えなくても、レントゲンを見ると内部で大きく広がっている、というケースは少なくありません。痛みのない黒ずみを、「ただの汚れだろう」と自己判断してしまうのは、この内部での進行を見逃すリスクを伴います。プロの目と科学的な検査によってはじめて、その黒ずみの本当の正体は明らかになるのです。少しでも気になる変色を見つけたら、迷わず専門家の診断を受けましょう。